遠賀郡水巻町は、ヤマトシロアリとイエシロアリによる住宅被害がみられる地域です。イエシロアリは、食害スピードが非常に早いことに加えて家全体に被害を及ぼすことがあるため、特に注意が必要なシロアリです。水巻町でのシロアリ対策は、２種類のシロアリ被害を想定した対策を行う必要があります。

遠賀郡水巻町でのシロアリ駆除実績

水巻町J邸のシロアリ駆除事例

家主さんからのご依頼で、遠賀郡水巻町の貸家へシロアリ調査見積もりに伺いました。入居されている方から畳がシロアリに食べられていると管理を任せている不動産会社を通じて連絡があったということです。一度、不動産会社さんに業者を紹介してもらい見積もりをとったそうですが予算が合わず、インターネットで色々と調べていたところ当社のことを知り連絡をくださいました。 家主さんは、以前は水巻町のこの家に住んでいたそうですが、仕事で転勤となり、現在は、東京で暮らされています。水巻の家は賃家にして、その管理を不動産会社さんにお任せしているそうです。 地元の家への思い入れや、定年後は、水巻に戻ってきたいとの思いがあってなのか、「何か悪いところがあったら教えて欲しい」とおっしゃられていたのが印象的でした。

シロアリ調査は、家主さんが管理を任せている不動産会社さんが入居者様との日程の調整をしてくださり、ご丁寧に立ち会ってくださいました。とても親切な担当者様でした。

入居者さんに挨拶をして状況をお聞きすると、普段あまり入らない和室にあるそうです。 最近、その和室に入って本棚を動かすと、白っぽい虫がウジャウジャいて畳が食べているのに気付いたとのことです。 和室を案内して頂き、畳を動かしてみると、下地板にシロアリの通り道がありました。 シロアリは警戒をして表には出てきていません。

シロアリは床下だけではなく、外基礎や柱からも侵入してきます。こちらのお家では、勝手口の外基礎からシロアリが侵入しています。（ゴミ箱の辺りの入り口からです。）

シロアリは土や糞でトンネル状の通り道を作って建物に侵入をしてきます。写真の茶色い土で盛ったようなものは、蟻道（ぎどう）と呼ばれ、トンネル状になっていてシロアリが地中の巣と家とを行き来しています。

こちらのお家は、ベタ基礎ですが、床下からシロアリが侵入をしています。 写真では、シロアリが配管の立ち上がりから侵入してきているのがわかります。 ヤマトシロアリは、0.7mm程度の隙間があれば、コンクリート粒子をかみ砕いて建物に侵入をしてくることができます。 ベタ基礎であっても配管の立ち上がりや基礎のつなぎ目などには僅かな隙間があり、経年と共に拡がっていくため、ベタ基礎であってもシロアリ被害は見られるのです。

基礎の入隅も、経年と共にコンクリートの隙間が広がりやすく、僅かに生じた隙間からコンクリート粒子を噛み砕きシロアリが侵入してきます。

イエシロアリに見られる太い蟻道です。

シロアリ駆除には、シロアリの種類を確認する必要があります。シロアリの種類によって、生態の特長が違うため駆除方法が変わるからです。
蟻道を崩すと、シロアリが出てきました。シロアリの種類は、兵蟻の頭の形で判別することができます。こちらのお家に侵入しているシロアリは、シロアリの中でも被害が大きい「イエシロアリ」でした。

イエシロアリは、天井裏まで被害が及ぶことがあります。 シロアリの種類は確認しましたが、家主さんが、お家のことを気にされてましたので、天井裏の被害状況も確認しました。 幸い、2階の天井は目で確認ができる範囲ではシロアリ被害は見当たりませんでした。 以上のような調査結果を報告書にして、見積書と一緒にメールでお送りしました。 いろいろとご不明なことご不安なことはお電話をいただき、ご質問にお答えしました。

シロアリ調査から1週間ほどで家主さんから正式な工事のご依頼をお受けし、シロアリ駆除を行わせて頂くことになりました。（不動産会社さんの紹介の方のシロアリ業者さんは、断られたそうです。すいません。。）

さて、写真は、シロアリの通り道にベイト剤（毒餌）を設置して駆除を行っている写真です。 百万頭もの大家族で生活をしているイエシロアリですが、すべてのシロアリの通り道は１つの巣に繋がっています。 外敵から仲間を護る兵蟻や巣の中心にいる女王に餌を与える職蟻を脱皮させない薬を食べさせることで、百万頭ものイエシロアリの巣を駆除することができます。シロアリは警戒心が強く、学習をするため、中にはベイト剤を避けることもがありますが、写真は、着工から約1か月、順調にシロアリが食べている様子です。

着工が9月10日でしたので、年内に駆除が完了できるかどうかといったところでしたが、順調に駆除が進み、約2か月半で駆除が完了しました。茶色い頭の兵蟻の死骸がたくさん確認できました。

シロアリの再侵入の防止（シロアリ予防施工）

イエシロアリの巣を駆除した後は、再びシロアリが家に侵入をしてこないようにシロアリ予防施工を行います。 巣を駆除しても、そのままにしておくと、やがて他の巣のシロアリが侵入をしてくる可能性があるためです。 を

シロアリ防除施工の重要な工程の１つに、シロアリが侵入できないように基礎などの建物の立ち上がりにシロアリ防除薬剤を散布していきますが、玄関や勝手口など床下から処理ができない場所は、ドリルでコンクリートスラブを貫通させて薬剤を注入するなどの処理を行います。 薬剤注入が終りましたら、ドリルで孔をあけたコンクリート部分をモルタルセメントで補修します。

床下では、基礎や束などの立ち上がり部分や木部に薬剤を散布・注入をしてシロアリの再侵入を防ぎます。 こちらのお客様宅では、イエシロアリの巣の駆除から再侵入を予防する工事まで約３カ月ほどかかりました。

シロアリ被害に遭うと、シロアリ駆除費用だけでなく、家の修復費用も高額になることがあります。 例えば、主要な柱のシロアリ被害が進行すると、家が傾き戸の閉まりが悪くなるなど、日常生活に悪影響が出てしまいます。 シロアリ被害は予防することができます。

当社では、地域の皆様が未然にシロアリ被害が防げるように定期的にシロアリ予防施工が依頼しやすい料金に努めています。
シロアリ調査見積もりは無料です。 お気軽にご相談ください