トコジラミ駆除は、完全な駆除が必要で、害虫駆除の中でも特に困難な分野とされていますが、驚くことに、この駆除を行う業者には国や自治体からの特別な許可は求められません。
そのため、業者によって駆除方法や殺虫剤の安全性への見解が大きく違うことがあります。
大阪府にお住まいの方がトコジラミ駆除を専門業者を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。

大阪でトコジラミ駆除業者を選ぶ時のポイント

適切な保証期間を設けていること

まず、適切な保証期間を設けている業者を選ぶことが重要です。
トコジラミが生き残り、繁殖を再開してしまうと、改めて駆除をする必要がありますが、
駆除作業後に業者の保証がないと、駆除費用の出費を繰り返さなければなりません。

駆除業者によって保証期間は異なりますが、駆除作業を行う季節やトコジラミの生活サイクルを考慮して、適正な期間を設定している業者を選ぶことが望ましいです。

保証期間が長いことはメリットにも思えますが、必ずしも利点ではありません。
非常に長い保証期間は、新たなトコジラミの持ち込みに対する保証となり、業者によっては不合理な料金設定や、トコジラミの再持ち込みの駆除を避けるために過剰な薬剤散布を行い健康被害のリスクを高める可能性もあるからです。
もしも保証期間が長すぎる場合は、費用や施工内容を慎重に検討する必要があります。
後ほど詳しく説明しますが、北海道などの寒冷地を除く地域では、施工後1年以内の保証が適切でしょう。

居住者の健康リスクに配慮していること

住んでいる人の健康を考慮した施工方法を行う業者を選ぶことが重要です。
たとえ人体に安全とされる殺虫剤でも、使用量が多いと毒性は高まり健康へのリスクが増すため、必要最小限の殺虫剤を使用した施工方法が望ましいです。

また、トコジラミの駆除には複数回の作業が必要です。
これは、トコジラミの卵には殺虫剤が効かないためや、トコジラミのコロニーによって殺虫剤の感受性が異なるためです。
計画的な殺虫剤の使用が重要で、無計画な散布は、居住者の健康被害やトコジラミの殺虫剤耐性の発達を促し、地域の衛生状況に深刻な問題を引き起こす可能性があります。

情報の信憑性に注意すること

インターネット上の口コミ情報などを参考にする際には、自作自演やアフィリエイト広告も多くあるため情報の信憑性を判断することが必要です。
口コミを代行する業者もいますので、沢山の良い口コミを鵜呑みにせずに疑う視点を持つことや、情報の出処はどこなのかも意識をしましょう。

トコジラミ被害が明らかになったら、早急に専門業者に連絡し、協力して駆除を進めることが必要です。
大阪府の方々がトコジラミ駆除の見積もりを依頼する際には、上記のポイントにも留意して判断をされてください。

大阪でトコジラミ駆除の見積もりのご依頼はこちらからお申し込みください。

以下には、トコジラミついて詳しく説明していますので、よろしければご参照ください。

大阪のトコジラミ駆除の事例

トコジラミを家に持ち帰っても、トコジラミという虫を知らずに対応が遅れ、家の中に大量発生してしまうケースがあります。

トコジラミ被害は、ベッド周りを中心に隙間に潜む傾向がありますが、
大量発生すると、家中の物品に紛れ込み、繁殖をしてしまいます。

バッグの中で繁殖

バッグの中でトコジラミが大繁殖

財布の中にいたトコジラミ

財布の中にいたトコジラミ

トコジラミが私物に紛れると、活動範囲を自分の家だけでなく、外に運び、他の人に家に拡散してしまう可能性が増してしまいます。

トコジラミの成虫・幼虫

トコジラミの成虫・幼虫をテープで捕獲

トコジラミの成虫は目視で確認ができますが、
卵や産まれたばかりの幼虫は、目で気付くことが難しいため、
掃除機による吸引は、トコジラミを持ち帰ってしまった際の繁殖を抑えることに繋がります。

(尚、トコジラミが家中に拡散する可能性あるため、被害のある部屋で使用した掃除機は、他の部屋に持ち出さないようにしてください。掃除機で吸引した時の衝撃によって数日後に個体が死滅したという論文もみられます。筆者も研究用のため、遠方のトコジラミ被害現場から個体をプラスティック製容器に入れて会社に持ち帰ったときに、3日後に全頭が死滅したことがあります。移動中のバッグの中での衝撃によって弱まったと思われます。吸引した衝撃によってトコジラミが弱ることがありますが、生き残ったトコジラミが他の部屋に移動する可能性があります。)

いずれにしても、掃除機によるトコジラミの予防効果はゼロではありませんが、もしも現在、トコジラミが繁殖してしまっている場合は、隙間や物品に潜むトコジラミを掃除機だけで完全に駆除することは現実的ではないため、殺虫剤の使用や物理的、環境的なトコジラミ対策を行う必要性があります。

トコジラミが発生している場合は、早急に専門業者に依頼することをお勧めします。

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トコジラミの完全駆除に複数回の作業が必要な理由

この記事をご覧の方の中には、
トコジラミの駆除って一回で終わらせれないの?と思う方もいるのではないでしょうか?

トコジラミの完全駆除に複数回の作業が必要な理由は、

・住む人への健康へのリスクを軽減するため

・トコジラミのコロニーよって殺虫剤の感受性が異なるため

です。

この理由を以下に詳しく説明します。

住む人の健康への影響に配慮した施工を行うため

トコジラミは完全駆除が必要な昆虫ですが、

駆除を行う場所が、人が生活している環境であることに加えて、

現在の科学的知見からは分からない殺虫剤の影響が考えられます。

そのため、健康面へのリスクに注意した駆除方法であることが重要です。

まずトコジラミは、卵に対しては殺虫剤の効果がありません。また、物品等に潜むトコジラミに対しては、直接的な殺虫剤の効果が得れません。

この場合、駆除という一面だけを考えると、

残効性の高い有機リン系殺虫剤を、広範囲に高濃度で散布する方法により工期を短縮することが可能となります。

孵化したトコジラミや、物品や建物の隙間に潜んでいたトコジラミが徘徊した際に、殺虫成分に触れることで、

直接的に薬剤処置できないトコジラミも駆除できる可能性が高まるからです。

しかしながら、この方法は将来的な健康へのリスクを高めてしまいます。

現在、日本のトコジラミの約9割がピレスロイド系統の殺虫剤に対して抵抗性を獲得していると言われています。

そのため、駆除業者は、有機リン系殺虫成分をマイクロカプセル化し、

安全性を向上させた製品を使用することが多くあります。

しかしながら、有機リン系農薬は、脳への影響が指摘されていることもあり、

その容量用法には、注意が必要です。

「世の中に無毒というものはない。毒かどうかを決めるのはその容量である」

という格言があるように、たとえどれだけ安全性の優れた殺虫剤であっても、量が多ければ毒となってしまいます。

トコジラミの駆除のように

人の住む環境下での作業では、殺虫剤の量をできるだけ減らすことが必要です。

無計画に殺虫剤を散布することはあってはいけません。

有機リン系殺虫剤は、昆虫の体で重要な役割を果たすアセチルコリンエステラーゼという特別なタンパク質をブロックします。このタンパク質は、昆虫の神経がメッセージを送り終えた後、それを「止める」役割をしています。通常は、このタンパク質が神経のメッセージを適切に止めることで、昆虫は正常に動きます。

しかし、有機リン系殺虫剤を使うと、このタンパク質がブロックされて、神経のメッセージがずっと「オン」の状態になります。これにより、昆虫の神経系は過剰に刺激されてしまい、最終的には昆虫が死んでしまいます。このように、有機リン系殺虫剤は昆虫の神経系を乱すことで、昆虫を駆除します。

有機リン系殺虫剤は、一度その殺虫剤が昆虫の体内で特定の部分に影響を与えると、その影響が元に戻らない、つまり「永続的」であるということが特徴です。

人間や他の動物にも同様のタンパク質が存在するため、不適切に扱うと人間にも危険を及ぼす可能性があります。だからこそ、有機リン系殺虫剤の取り扱いには十分な注意が必要なのです。

トコジラミによって殺虫剤の感受性が異なるため

トコジラミはコロニーによって殺虫剤に対する感受性が違います。

例えば、1の殺虫剤の容量で致死するトコジラミもいれば、5の殺虫剤の容量が必要なトコジラミも存在します。

また、ピレスロイド系統の殺虫剤よりも有機リン系殺虫剤の方が抵抗性が高いトコジラミも稀にあります。

トコジラミによって殺虫剤に対する感受性が大きく異なることがあるため

完全に駆除する必要のあるトコジラミには、経過を観察するための作業が必要となります。

トコジラミの殺虫剤に対する異なる感受性という点で工期を短縮する場合、

・作業前にトコジラミの殺虫剤抵抗性試験を行い、最も感受性が高い製品を選ぶこと

・高濃度に多量の殺虫剤を散布すること

です。

前者の感受性試験を行うことが最も望ましいのですが、全ての駆除現場で行うことはできません。

かといって、後者の多量の殺虫剤を部屋に散布することは健康へのリスクを高めます。

また、無計画な薬剤散布は、さらにトコジラミの抵抗性の発達を促す原因になり、
私物や服に紛れたトコジラミが家の外に拡散され、地域に深刻な衛生状況を及ぼす可能性が危惧されます。

トコジラミの駆除業者を選ぶときは
その業者の経験技術が、安全面にも配慮され、そのための手間を惜しまないものであることをお勧めします。

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あとがき

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事をご覧の方は、トコジラミ被害でお困りの方がほとんどだと思います。

トコジラミの被害により身体的にも精神的にも辛い日々をお送りとお察しします。

きっと、中には、トコジラミを外に移してしまったらどうしようかと不安をお抱えの方もいるのじゃないかと思います。

大阪は、トコジラミ被害の相談が増加傾向です。

以前は海外からの持ち込み持ち帰りがトコジラミの原因とも言われていましたが、

現在は、普段の生活の中で、いつ、どこで、誰が、トコジラミを家に持ち帰ってしまってもおかしくない状況だと思います。

トコジラミの駆除は、隙間や卵への直接的な殺虫剤による駆除ができない上に完全に駆除する必要があるため、多量の殺虫剤を使いがちになります。

そのため、住む人の健康へのリスクまで考えてくれ、最後まで根気よく対応をしてくれる経験豊富な業者に依頼をすることが重要です。

トコジラミの発生から初期対応が遅れると、大量発生により家中の物品にも潜んでしまいます。

そうなると、駆除に必要な料金が増えるだけでなく、物の廃棄が必要なこともあり、金銭的な負担が増しますので

早めに駆除を依頼されてください。