トコジラミの駆除は完全な駆除が必要なため、
害虫駆除の中でも難防除と言われていますが、
駆除を行う業者には、国や県からの許認可は必要ありません。
そして、駆除方法に違いがあるだけでなく、
トコジラミの駆除で使用する殺虫剤に対する安全性の認識までも、
業者の見解は大きく異なることがあります。
今回は、兵庫県にお住まいの方が、トコジラミの駆除を業者に依頼するときに
知っておくべきことを紹介します。
兵庫県でトコジラミ駆除業者を選ぶときの注意点
兵庫県でトコジラミ駆除を業者に依頼するときには、
適正な保証期間があり、居住者の健康面へのリスクを考慮した施工法を行ってくれる業者であるかに注意すると良いと思います。
これらについて、以下に詳しく説明しますので、ご参照ください。
適正な保証期間があること
トコジラミの駆除を業者に依頼したけれども
トコジラミの生き残りがいて
再びトコジラミが繁殖をしてしまっては、新たな駆除費用が必要となってします。
駆除業者の保証がない場合では、再び駆除する時の費用も全額自分負担です。
したがって、駆除作業が終わった後も、一定の期間、保証をしてくれる業者に依頼をしましょう。
しかしながら、
2週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、5年など、
業者によってさまざまな保証期間がみられます。
この保証の期間は、駆除を行った時期に対して適正な期間であるかが判断のポイントです。
何故ならば、トコジラミの卵は、気温が下がると孵化する期間も長くなります。また、トコジラミの個体の活動も鈍くなり、無吸血でも生き延びるため、トコジラミの生き残りがいても発生に気付くのが遅れる可能性が高まります。
したがって、保証期間が適正かの基準は、施工をした季節を基準にすると良いと思います。
保証期間は長いと得なの?
トコジラミ駆除の保証期間については、寒冷地を除く北海道などでは、施工後1年以内で適切と考えられます。この理由は、日本の四季を考慮に入れたトコジラミの生活サイクルを鑑みると、1年を超える期間のトコジラミの発生は新たな持ち込みによるものと考えられるためです。
保証期間の長さは一見安心につながるように思われがちですが、それに伴う費用や施工内容を総合的に検討することが重要です。長期保証を提供する業者も存在しますが、3年、5年といった長期間の保証が実際にお得なのかは疑問です。
詳しく説明します。
トコジラミの生存期間は、気温により異なります。23℃以下では雄が85日、雌が69日生存し、13℃以下では約1年、10℃以下では2年近く生存可能と研究者により言われています。
つまり、四季のある日本の一般的な環境では、無吸血状態で長く生きることはできませんので、非常に長い保証期間はトコジラミの新たな持ち込みに関しても駆除を保証することになります。
施工に因果関係がない保証を行うには、料金を上乗せしなければ経営は成り立ちません。
そうしなければ、事業は破綻してしまいます。
過去には、不合理な料金設定と過度なサービス提供により突然倒産した旅行代理店の例もあります。温暖化やインバウンド増加によるトコジラミの再持ち込みの可能性もありますが、それに対する保証が本当に意味があるのか、また実際に保証されるのかを考慮することも大切です。
提供した駆除とは因果関係のない期間まで何故業者が保証をする必要があるのかという視点で判断されると良いと思います。
さらに、超長期間の保証に伴う懸念として、残留性の高い薬剤の大量散布による薬害のリスクがあります。駆除業者は再持ち込みを避けたいため、高濃度の薬剤を広範囲に散布し、その残効でトコジラミを駆除する可能性があります。しかし、これは人への健康被害やトコジラミの殺虫剤感受性への影響をもたらします。
住む人の安全性に配慮された施工内容であること
「世の中に無毒というものはない」という有名な格言があります。
これは、害虫駆除においても当てはまり、毒性の低い殺虫剤であっても、使用量が多いと毒性が増すということを示しています。
たとえ人体に対する安全性が向上したとされる殺虫剤であっても、量が多ければ危険性は高まります。科学的知見は日々更新されており、現在安全性が認められている殺虫剤に関してもさまざまな意見が存在します。
そのため、トコジラミの駆除のような居住環境での駆除作業おいては、住む人の健康へのリスクも考えることが重要であり、
必要最小限の殺虫剤を使用した駆除方法が望ましいでしょう。
トコジラミの駆除に数回の作業が必要な理由
トコジラミの駆除において、卵には殺虫剤が効きません。
このことから、残留性殺虫剤を広範囲に散布することで、直接的に触れなかったトコジラミや孵化したトコジラミも駆除できる可能性が高まります。しかし、この方法は前述のように居住者への健康リスクを伴います。
また、トコジラミは殺虫剤の感受性がコロニーによって異なります。あるコロニーでは効果がある殺虫剤が、別のコロニーでは効かないこともあります。日本の約9割のトコジラミがピレスロイド系統の殺虫剤に対して耐性を持っていると言われているため、多くの駆除業者が有機リン系殺虫剤を使用していますが、稀に有機リン系殺虫剤の抵抗性を発達させているコロニーも存在します。
トコジラミの駆除は、計画的な殺虫剤の使用が重要で、無計画な散布はトコジラミの殺虫剤抵抗性の発達を促し、地域に深刻な衛生問題を引き起こす恐れがあります。
そのため、人間の生活空間で完全に駆除する必要のあるトコジラミに関しては、
複数回の作業を行い、安全にトコジラミを根絶させる必要があるのです。
トコジラミの完全な駆除において、
複数回の作業が必要な理由は、
1, 健康へのリスクを軽減した施工を行うため
2,トコジラミによって殺虫剤の感受性が異なるため
トコジラミ駆除業者の口コミを参考にする時の注意点
インターネットにより、様々な情報を自ら取得することができ、業者との距離も近くなりました。しかし、これを機会に広告を専門とする業者や口コミを代行する業者なども現れました。
アフィリエイト広告による駆除業者のおススメサイトでは、
トコジラミ駆除を必要としている人にとって有益な情報と言えないものが多く存在します。
私たちは、インターネットで情報を得る時には
その情報の信憑性についても判断する必要があります。
さいごに
日本のトコジラミの多くはピレスロイド系殺虫剤に対して耐性を持っており、業者は有機リン系やカーバメイト系の薬剤を使用することがあります。安全性が向上された製品であっても、誤った使用方法によってこれらは人体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。例えば、有機リン系農薬は子どもの発達障害や脳腫瘍のリスクを高めることが報告されています。
トコジラミ駆除は、ただ単に害虫を取り除くだけでなく、居住者の健康やトコジラミへの殺虫剤抵抗性の発達にも注意を払う必要があります。
工期や保証期間の長さに惑わされず、施工内容の安全性や保証の実質的な必要性、見積もりの合理性について慎重に考慮することが推奨されます。
また、インターネットの情報は、自作自演の良い情報やアフィリエイト広告などもありますので、情報の信憑性を判断してください。
トコジラミ被害の放置は、大量発生を招き、私物にトコジラミが紛れ込むことで、トコジラミ被害が拡がってしまうこともあります。
トコジラミ被害が分かったら、早めに専門業者に連絡をし、業者と協力して駆除を進めてください。
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