春になると黒い羽アリが飛んでいるのを見ることがあります。
3月~5月にかけて、黒い羽アリを見たら、それは「シロアリ」かもしれません。
九州北部では3月頃から
関東や関西では、4月20日頃から飛来が始まり、
全国的にはゴールデンウィーク辺りをピークに飛び立つ黒い羽アリは、ヤマトシロアリの羽アリです。
ヤマトシロアリとは、北海道の一部地域を除いて日本全国に生息しているシロアリです。
ヤマトシロアリは、
公園や森林にある枯れ木などに営巣して、
春になると巣の一部のシロアリが羽アリとなって飛び立ったり、
家に営巣して、室内から発生することもあります。
シロアリは木材を食料としており、家の柱や土台を食べます。
もしも室内で、羽アリが発生している場合には注意が必要です。
春にみられる黒い羽アリのシロアリである「ヤマトシロアリ」の特徴は
湿度の高い環境を好んで営巣することもあり
家に営巣する場合では、風呂場や脱衣場、玄関などでの被害が多くみられます。
ヤマトシロアリ被害は、主に床下での被害がほとんどですが、
雨漏りなどによって湿度の高い環境下にあると
天井裏まで被害が及ぶこともみられます。
もしも
春に黒い羽アリが発生したときに注意することです。
殺虫スプレーを用いてはいけません。
3月~5月の
黒い羽アリはヤマトシロアリの可能性が考えられます。
ヤマトシロアリは、
数万匹程度の巣の集団で生活をしています。
室内から羽アリが発生している場合、
発生している壁などの孔に殺虫スプレーを撒いても
シロアリは数万匹以上の大群で家に侵入をしている可能性が考えられるため、
殺虫スプレーを局所的に撒くことによって
他のシロアリが驚いて新たな道が作ってしまうなどの
逆効果になってしまうことがあります。
室内で羽アリが大量に発生した場合には
殺虫スプレーを使用してはいけません。
どうしても気になるときは掃除機で吸い取ってしまいましょう。
さて、
室内で大量に発生しているヤマトシロアリの羽アリの発生原因を解決するためには、
家の中に営巣しているシロアリを駆除する必要があり、
シロアリ駆除業者に依頼する必要があります。
ヤマトシロアリは少数の個体からコロニーを再生する能力に優れていますので、
細かな処理が必要です。
実績が豊富な業者に相談しましょう。
ヤマトシロアリ被害は、他のシロアリと比べると被害が進行は緩やかですが、
長い間放置しておくと木材は表面だけとなって
強度がない程に木材を著しく劣化させてしまいます。
3月~5月頃に黒っぽい羽アリが発生して
ヤマトシロアリ被害が疑われる場合は、
早めに専門の業者に相談されることをお勧めします。