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一年のある時期になると、クロアリやシロアリは、繁殖のために羽を生やして飛び立ち新しい巣を作ろうとします。
黒い羽アリの中には、ヤマトシロアリと呼ばれる種類のシロアリの羽アリがいます。
家の柱や土台のシロアリ被害が原因で羽アリが大量発生していることがあるため、黒い羽アリが発生したら適切な対応をとることが必要です。
上のイラストのように、シロアリの羽アリとクロアリの羽アリはよく見ると特徴が違います。
あなたの家で発生している羽アリの種類はどちらでしょうか?
クロアリの羽アリは胴体がくびれて前後の羽の大きさが違います。
クロアリは、一部の種類は人に噛みつくことがありますが、
シロアリのように建物を食べてしまうことはありません。
羽アリがシロアリかクロアリかによって対処法が変わりますので、
羽アリがクロアリの方はこちらを参考にしてください。
上の写真のように、日本でみられる黒っぽいシロアリの羽アリは、ヤマトシロアリと呼ばれる種類の羽アリです。
シロアリの羽アリは、胴体が寸胴で、前後の羽の大きさが同じです。また、陸に降りた後、羽は簡単に落ちます。
シロアリの羽アリが羽を落とした後は、上の動画のようにオスとメスが新しい家族を作り、数万頭の大家族に発達していきます。
シロアリは、警戒心が強く普段は人前に現れることはほとんどありませんが、一年のある時期になると繁殖のために羽アリとなって人前に現れることがあります。
シロアリは、家の柱などを餌にして食べてしまうため、早期に適切な対処が必要です。
このページでは、3月~5月にかけて発生する黒い羽アリ(ヤマトシロアリ)の正体と発生原因、対処方法について説明します。
黒い羽アリの発生原因
3月~5月にはヤマトシロアリの羽アリが新しい場所で繁殖をするために飛び立ちます。
この時期に黒い羽アリが家の中で大量に発生している場合には、ヤマトシロアリ被害が疑われます。
羽アリの発生原因であるヤマトシロアリ被害とは?
ヤマトシロアリとは、日本全土に分布するシロアリです。
自然界の中では枯れ木や倒木を餌としていますが、
人の住む家を餌場と間違って侵入し、家に棲みついてしまうことがあります。
ヤマトシロアリは、ほとんどの場合で、家の基礎などの立ち上がりに地中と行き来する通り道を作って建物に侵入をしてきます。
ヤマトシロアリの侵入経路
シロアリは床下などの建物の立ち上がりに土や糞で作ったトンネル状の通り道(蟻道)を作って家の中に侵入してきます。
蟻道(ぎどう)とよばれるシロアリの通り道はトンネル状になっており、内部をシロアリが行き来しています。
ヤマトシロアリによる被害
ヤマトシロアリは、主に床下の柱や土台、大引きを食害していきます。
比較的湿った環境を好んで営巣する傾向があるため、浴室、玄関など床下からは蟻道が確認できない場所での被害も多くみられます。
ヤマトシロアリは、木材の表層だけを残して年輪に沿って食害していく傾向があります。
ヤマトシロアリ被害が進行すると、見た目上は普通でも、中身は空洞化して強度が著しく低下することがあります。
黒い羽アリが大量発生したらやるべき3つのこと
(1)羽アリの種類を見分ける
初めにお伝えしましたが、
羽アリにはシロアリとクロアリがいますので、黒い羽アリの種類を見分けましょう。
ヤマトシロアリの羽アリは前後の羽の大きさが同じで胴体が寸胴です。
シロアリの羽アリは羽を落とします。
黒蟻の羽アリは羽が落ちません。
(2)発生原因を特定する
3月~5月頃の黒い羽アリの発生原因は、家の外から羽アリが飛んできている場合と家の中のシロアリ被害が原因となっている場合の2つのケースがあります。
そのため黒い羽アリが大量発生したら、発生原因を特定する必要があります。
シロアリは床下から侵入してくることがほとんどですので、
発生原因の特定のためには、床下に入ってシロアリの侵入経路(蟻道)や被害を確認する必要があります。
床下は狭くて危ない上に、風呂や玄関など床下からではシロアリの侵入が分かりにくい場所もありますので、専門業者に依頼をする方が良いでしょう。
尚、床下へは、台所などにある床下収納庫や畳の部屋から入ることができます。
シロアリ調査に要する時間は家の広さなどによって変わりますが、
シロアリ調査結果の説明まで含めると1時間半前後をみておくと良いでしょう。
参考:シロアリ調査の方法
そのままの状態でシロアリ業者に調査を依頼する
殺虫スプレーを撒くと、シロアリが警戒をして被害が拡大することがあります。
「そのままの状態で」シロアリ業者にシロアリ調査を依頼をしましょう。
シロアリ業者が来るまで時間がかかる時は、羽アリを掃除機で吸うなどで対処しましょう。
シロアリ業者が羽アリの種類を確認するために、サンプルとして、羽アリの死骸をビニール袋にいれておいたり、
大量の発生現場をスマホで撮影しておくなどしておくとスムーズです。
(3)シロアリを完全駆除する
羽アリの発生原因がシロアリ被害であるとわかったら、シロアリを完全に駆除する必要があります。
家の中に営巣しているシロアリの数が増えると、一部のシロアリは新しい場所で生活をしようと羽を生やして一斉に飛び立ちます。
羽アリが出てきている孔に殺虫スプレーを吹きかけても、
シロアリ自体は何万匹もの集団で生活をしていますので、完全に駆除することはできず、羽アリの発生を繰り返してしまいます。
市販殺虫剤の安易な散布は、かえって他のシロアリが警戒することとなって、シロアリ被害が拡大してしまうことも珍しくありません。
シロアリ被害が原因で黒い羽アリが大量に発生している場合には、シロアリの完全駆除が必要なのです。
上の動画のように、ヤマトシロアリは、少数のコロニーから巣を再生できるため、加害場所を特定した施工が必要となります。
私たちシロアリ駆除業者に見積もりをもらって、駆除を検討しましょう。
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