トコジラミ駆除を業者に頼んで失敗する原因

「トコジラミ駆除を業者に頼んでいるけども、また大量に繁殖して業者に駆除してもらうことを繰り返している」

このようなお悩みをお抱えの方へ、トコジラミ駆除を業者に頼んで失敗する原因についてお伝えします。

トコジラミ駆除は完全な駆除が必要です。

そして、業者選びを間違えなければトコジラミは完全に駆除することができます。

トコジラミは1匹でも生き残りがいると、いずれ大量に繁殖してしまいます。
しかし、トコジラミは薬剤が行き渡らない場所に潜んでいるだけでなく、薬剤に対する抵抗性が強いため、
トコジラミ駆除の技術力のある業者に依頼しなければ、意味のない殺虫剤の散布だけになってしまいます。

戦後、日本ではDDTという殺虫剤を用いた駆除によってトコジラミはみられなくなりましたが、2006年あたりから、再び日本でトコジラミによる被害が急増しています。しかし、約半世紀もの間、トコジラミ駆除を行う業者がいなかったため、現在の日本ではトコジラミ駆除の技術を持っている業者が少ない状況なのです。

また、トコジラミはその生態の特徴から完全駆除に成功しなければ、繁殖を繰り返してしまいますが、
近代の害虫駆除業界は過去の環境汚染などの反省から、大量の薬剤散布による完全駆除という概念ではなく、ペストコントロールという、人が快適に住めるレベルで有害生物をコントロールするという概念にあります。
そのため、他の害虫駆除の専門家でも、トコジラミについては考え方が異なるため、あまりやりたがらなかったり、再発は当たり前という感覚の技術者が多いのも現状です。

トコジラミの完全駆除は非常に手間がかかります。

失敗する一つの原因に

「荷物を動かさない」ということがあります。

トコジラミは、普段は家具等の隙間や裏側に潜んで、夜間の就寝中に吸血するために現れます。
このような隙間に潜んでいる場合には、薬剤が行き届かないこともあり、物を動かす必要があります。

ただし、物を動かす作業は、非常に手間になりますので、物を動かす作業を行わない業者も多いです。

物を動かして隅々まで処理を行わなければ、再発の可能性が高くなります。

作業に手間をかけなければ、金額は安くすることができます。

しかし、生き残りのトコジラミによって、いずれ繁殖を繰り返してしまうのであれば、業者に依頼する意味がありません。

ですので、トコジラミ駆除を業者に依頼する場合は、工事保証を行ってくれる業者に依頼する必要があります。

工事保証とは、一定期間内にトコジラミが再発生した場合に無料で駆除を行うという保証です。

ただし、注意しないといけないのは、

トコジラミ駆除は単純に保証があるから安心といった訳でもありません。

トコジラミ駆除は、施工を行った時期に合った期間の保証をしてくれる業者に依頼することが重要です。

理由は、卵から成虫になるまでの期間が気温によって異なるからです。

トコジラミは、
気温が25℃の環境下では、卵から成虫になるまで約40日と言われています。
しかし、気温が15度℃の環境下では、卵から成虫になるまで約270日かかると言われます。

上の2つの例では、
工事保証が1カ月以内では、駆除後のトコジラミの再発生に気付くことができない可能性があります。

気温が25℃以上である夏場に駆除を行った場合、保証期間が3ヵ月であれば、トコジラミの再発生に気付くことができるでしょうが、
気温が15度以下の冬場に駆除を行った場合、保証期間が3ヵ月では、トコジラミの再発生に気付くことができない可能性があります。

このように、トコジラミは気温によって孵化する期間が変わるため、保証期間も駆除の時期によって考える必要があります。