この記事では、
実際にシロアリ調査員が行う、羽アリが出る原因の調べ方をお教えします。
すべてご自身で羽アリが出る原因を調べるには難しいところもありますが、
専門の業者に依頼をするにしろ羽アリが出る原因の調べ方については知っておかなければいけません。
何も知らなければ、もし悪意のある業者が来てしまった場合に業者の言いなりになり不必要な工事を契約してしまう可能性があるからです。
この記事では、専門家が行うシロアリの羽アリの発生原因の調べ方について紹介します。
羽アリがシロアリかどうか分からない方はこちらを確認してからお読みください。
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1 何を調べるのかを知る
羽アリの発生原因と調査の目的
シロアリの発生原因は2つです。
従って、シロアリ調査の目的は、
「外から飛んできているのか」、それともを「羽アリが家の中から出ているのか」特定することになります。
原因を特定する為に何を調べるのかを知っておきましょう
白蟻の羽アリの発生原因を調べるには、シロアリが家に侵入しているかを調査します。
シロアリの侵入経路、蟻害がないか、羽蟻が飛び立つときに作る小さな穴(群飛孔)がないかを調査します。
羽アリが家の中から出ている場合は、家の中にシロアリが侵入をしています。
ですので、「シロアリの被害がないか」「シロアリの通り道(蟻道)がないか」を調べます。
2 羽アリが出る原因を調べる
それでは、羽アリが出る原因を特定するために調査を行いましょう。
床下に入ってシロアリが侵入していないか確認する
シロアリが地中から家の中に侵入する際には蟻道という土や糞で作った通り道を基礎の立ち上がりなどに作ります。
蟻道を確認するためには、床下へ入る必要があります。
床下収納庫がある場合
床下へは、台所に床下収納庫から入れます。
1階に和室がある場合
床下収納庫がない時は、畳の部屋からも入れます。
≪床下に入るときに必要なもの≫
床下へは埃が多いため、防塵マスクを用意する必要があります。また、汚れてもよい丈夫なツナギ服などを着て手袋を着用しましょう。
床下では床などから釘が出ていたりするので、帽子やタオルで頭を防護しておきましょう。(築年数が古い床下は床下が狭いなど、最近の造りの家を比べて危険ですので、床下に入られることはお勧めできません。)
あとは、懐中電灯を持てば床下に入れます。(※電池の残量の確認をしておいてください。)
床下に入って調べる
床下に入り、基礎や束など家の立ち上がりに蟻道がないかを隅々まで確認していきます。
こちらはシロアリが束石に蟻道を作って家に侵入している例です。
玄関、勝手口、風呂などの土間は目視では分かりにくいので、土台をハンマーで叩いたり、バールで突き刺したりして確認します。
天井裏に入ってシロアリの被害がないかを確認する
天井裏調査
梅雨時期に発生する茶色い羽アリはイエシロアリと呼ばれ2階天井裏まで被害を及ぼすことができます。
床下からの確認ができない箇所があり、侵入が疑われる場合は、天井裏にも入りシロアリ被害の調査を行います。
特に在来浴室や土間付近は念入りに調べましょう。
室内を調べる
玄関・勝手口・風呂などの土間周辺や見えがかりに蟻害がないかを確認する
床下から分かりにくい浴室付近は打診や触診などによって被害がないかを確認します。
玄関の土間も床下から分かりにくいので注意が必要です。
こちらは、玄関の袖壁です。シロアリが隙間を土で埋めている蟻土がみられます。
床下からは分からない場所もあるので注意しましょう。
群飛孔(羽アリが飛び立つ小さな穴)がないかを探す
羽アリが出てきているところは、壁などに群飛孔とよばれる小さな穴や隙間が空いています。そのような穴がないかを探してみましょう。
家の外回りを調べる
庭周りの枯れ木や廃材にシロアリが営巣していないかを確認する
お庭の樹木をシロアリが餌場にしていることがあります。
外基礎からシロアリが侵入していないかを確認する
シロアリは外基礎に蟻道を作って家に侵入してくるケースもあります。室外機の裏側なども注意して確認しましょう。
3 おわりに
羽アリが出る原因の調べ方はわかりましたでしょうか?
まず、羽アリがシロアリかクロアリかを確認しましょう。そして、シロアリであれば、早急な対応が必要です。
ご自身でできる範囲は確認してみても良いかと思いますが、早急に確実な対応を行うためには私たちシロアリ駆除専門業者への依頼が一番です。
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