目覚めたら痒さに襲われ、
虫に刺されたような跡がある・・
部屋の中に見たことのない虫が沢山いるのに気が付いた
ネットで調べてみると、
どうやら、トコジラミ、ナンキンムシ、と言われる虫のようだ・・
トコジラミはどこからやってきて、何故発生するのでしょうか。
トコジラミの発生原因
トコジラミの翅は退化しており、飛ぶことはできません。
では、どうやって部屋の中にトコジラミが発生しているのでしょうか。
原因は「人の運搬」です。
トコジラミが発生する原因は、
人のバッグなどの荷物や中古家具等に紛れることによって発生場所が拡がるという「人の運搬」が主な原因です。
トコジラミの行動範囲は狭いため、隣の部屋などであれば、歩行によって被害場所が拡大することはあります。
しかし、ほとんどの場合は、人の運搬が発生原因です。
海外からの観光客や帰国者が宿泊施設等に持ち込む
海外観光客の荷物に紛れて、海外から日本の宿泊施設などに移り棲み、繁殖をするケースです。
また、海外旅行に行った人の荷物に紛れ込んだものが自宅での繁殖につながる事もあります。
近年、日本国内でトコジラミ被害が急増している根本的な原因とも言えます。
ホテルや宿泊施設に潜んでいたトコジラミを家に持ち帰る
ホテルの部屋に潜んでいたトコジラミが荷物に紛れてしまい、
家に持ち帰って繁殖することがあります。
ホテル・旅館・ゲストハウス・シェアハウス ・寮・一般住宅(アパート、マンション、一戸建て) ・銭湯・サウナ ・映画館・インターネットカフェ・病院・介護施設・老人ホーム・デイサービス ・図書館・公共施設
海外から購入した物資に紛れていた
海外から購入した物に紛れていることもあります。
中古家具などに潜んでいた
トコジラミは、生命力が強く、吸血状態であっても、長く生き延びることができます。
倉庫など長期間で保管されている間でも生き延びて、人間の生活空間に運ばれ、繁殖をすることができます。
ベッドやマットレス・ソファーなど
特にトコジラミが潜みやすい中古家具には注意しましょう。
トコジラミを持ち込まないための予防方法
宿泊施設や海外の旅行先で、手荷物は床に置かないようにする
トコジラミは、滑々した面を上ることができません。 宿泊施設や海外の旅行先では、荷物は床に直接置かず、滑らかな脚のある机や台の上などに置きましょう。
ホテルへの宿泊時は、入室したら荷物を浴室内に置き、ベッド周りに血糞や抜け殻、トコジラミが潜んでないかを確認しましょう。
中古家具を購入する際の対策
トコジラミが潜入しやすい家具として椅子やソファー、中古のベッドなどがあります。 家に持ち込む前に、目視で確認し、不安なときはスチームや加熱乾燥車で処理をするなど対策しましょう。
帰宅時の対策
トコジラミは靴に紛れることが考えられます。
外出用の靴は、玄関に直接置かずに、プラスチックのケース内に入れておくと、万が一トコジラミを持ち帰った場合でも家の中への拡散を防ぐことができます。
同じようにバッグも部屋の床などに直接置かず、プラスティック製のケースの内に入れておくと、トコジラミの拡散を防ぐことができます。
トコジラミの駆除方法
日本でトコジラミ被害は広く認知されていないため、
初期の段階では、痒みの原因がダニによるものと考えて、
市販の燻煙剤などによって対処することが多くみられます。
しかし、被害が解決しないことから、時間が経過してからトコジラミによるものと気付くことが多いのも特徴です。
トコジラミは
何故、他の害虫と違い駆除が難しいのでしょうか。
ここからはトコジラミを駆除する方法について説明していきます。
まずはトコジラミの生息場所を把握しましょう
トコジラミの駆除作業の前に、
トコジラミが室内のどのような場所に潜んでいるのかを把握しなければいけません。
というのは、
トコジラミ駆除は、その生態の特徴から、ただ薬剤を撒けば駆除ができるというものではないのです。
トコジラミの雌は毎日産卵をしますので、
雌が1匹でも生き残ると、その優れた繁殖力によって、やがてまた大量に発生してしまうことになります。
したがって、駆除作業を行う前に、
トコジラミの生息状況の把握をし、どのように駆除を行うのかを計画しましょう。
トコジラミの生息場所を把握するには、
「トコジラミ発生の兆候」を知り、
「トコジラミが潜みやすい場所」を重点的に調べる必要があります。
トコジラミの生息場所には、以下のような特徴があります。
黒いゴマのような糞を探す
トコジラミは黒いゴマのような血糞をします。
トコジラミが潜みやすい室内の隙間(畳・ベッドの裏・家具)などを探し、
黒い点々が密集している糞があれば、そこはトコジラミが生息している可能性が高いです。
脱皮後の抜け殻・卵を探す
トコジラミは毎日卵を産卵します。
また、トコジラミの幼虫は成虫となるまでに5回脱皮をします。
トコジラミの生態を探す
トコジラミの体は、
褐色で、丸く扁平型です。
孵化後の幼虫は1㎜~ でかなり小さいですが、
成虫になると、直径5㎜~8mmほどの大きさになります。 トコジラミが潜みやすい場所は・・ ・家具の裏側や隙間・額の裏側や隙間・カレンダーの裏側・カーテン・コンセントの内部・ソファーの隙間・壁の隅・天井・引き出し・ベッドの裏側・マットレスの裏や縁・本のカバーと表紙の隙間・破れたクロスの隙間
トコジラミを駆除する
薬剤をトコジラミの棲み処に直接散布をしたり、通り道にあらかじめ薬剤を噴霧・塗布して待ち伏せして駆除する方法の他にも
熱風や高温の蒸気などで駆除する方法や隙間の奥であれば、掃除機などで吸引したり、隙間を封鎖するなどを行います。
トコジラミは50℃の高温状態を一定時間保つことで100%致死しますが、
トコジラミが隙間の奥の方に潜んでいる場合は、熱処理を行っても駆除が可能な温度にまで到達することが難しいです。そのような場合は、掃除機で吸引をするなどで対処します。
トコジラミは、繁殖能力が高いため、生き残りがいると再発を繰り返します。
したがいまして、畳を上げたり、家具を移動したりなどで、徹底して駆除する必要があります。
トコジラミ駆除の方法
注入処理
個体や棲み処に対して直接薬剤に触れさせる方法です。
残留処理
トコジラミの通り道に予め残効性のある薬剤を塗布・噴霧しておいて、殺虫剤に触れさせる方法です。
燻蒸処理
バルサンなどを用いた簡単にできる方法ですが、 忌避効果のあるピレスロイド系成分が含まれている場合では、他の部屋にトコジラミ移動して被害が拡大することがあります。燻蒸処理では畳やカーペットの裏側、家電製品の隙間などに潜んだトコジラミに対して有効成分が到達が難しく効果的とは言えません。 トコジラミ(南京虫)はバルサンでの駆除は困難な場合が多いです。
スチーム処理
トコジラミをスチームで駆除(熱処理) 高熱のスチームなどによって個体を致死させる方法です。 バキューム処理 掃除機などで個体を吸い込む方法です。
薬剤の抵抗性を把握しないまま薬剤を散布すると、金銭・時間のコスト面での無駄にするだけでなく、さらに薬剤耐性を作ってしまう可能性があります。
事前に駆除を対象とするコロニーの薬剤抵抗性を確認しておくことで、過度な薬剤散布や個体の抵抗性を予防することができます。
本格的な実験による正確な把握ではなくても、
簡易的な抵抗性の調査を行うことで、
過度な薬剤処理を行うことによって、
さらに薬剤抵抗性の強い集合体を形成してしまうことを防ぐことができます。
おススメ記事:トコジラミ対策完全ガイド!自分でできる駆除方法