「羽アリ」と呼ぶ虫は、シロアリかクロアリが巣別れの時期になると一部のシロアリが羽を生やして飛び立っている虫で、
羽アリの正体は、シロアリかクロアリです。
そして、もしも、羽を落としたら、羽アリはシロアリの可能性が考えられます。
シロアリの羽アリは、地域によって若干の時期はズレますが、
ヤマトシロアリの羽アリは3月頃~5月のゴールデンウィーク頃まで
イエシロアリの羽アリは、5月下旬頃から7月の梅雨明け頃まで飛び立ちます。
何故、「シロアリ」なのに飛び立つのかというと、
シロアリは数万匹以上の家族で生活しており、中心の女王・王アリは、常に生殖活動を行って産卵していますが、
やがて、巣(家族)の構成員が増えてあるていどの規模に成長すると、
一部のシロアリが羽を生やして、新たな場所で家族を築くために、巣別れをするためです。
クロアリも同じように繁殖のために飛び立つ習性がありますが、
シロアリの胴体には切離線という羽がとれる線があり、
陸に降りたあとは、羽を落としてパートナーと一緒に棲み処を探します。
クロアリの羽アリは切離線がありませんので、簡単に羽が落ちることがありません。
もしも、羽アリが羽を落としたら、シロアリの可能性が考えられます。
多くの昆虫には光に集まる習性がありますので、
夜間に部屋の電気が外に漏れていると、外から家の中に羽アリが入ってくることがあります。
数匹程度の羽アリの量でしたら、外から家に入ってきた可能性が高いです。
しかし、
大量の羽アリが家の中に発生している場合は、
建物が発生原因となっているシロアリ被害の可能性が高いです。
シロアリは木材を食べますので、放置しておくと、土台や柱などの強度低下が進行してしまいます。
早期の原因究明と対策をお勧めします。