ある事業者団体の調査によると、
福岡県のシロアリ被害率は5件に1件と全国でもシロアリ被害の多い地域です。
「シロアリ」といっても普段は見ることがないので、
あまり、ピンとくる方も少ないと思います。
シロアリは本来は森の自然界の中で枯れ木や倒木を餌にしていたのですが、
実は、シロアリはどこにでも生息していて、
例えば、博多の都会の高層ビルでも
「イエシロアリによる被害」があるほど身近にいるものなのです。
シロアリによる住宅被害は、北海道の一部地域を除いて日本全国でみられますが、
シロアリ被害の特長は、地域によって違い、
シロアリ対策の重要度も地域によって変わります。
その理由は、
シロアリの種類によって被害の大小があり、
地域によって生息するシロアリの種類が違うからです。
現在、日本には5種類の家屋害虫とされるシロアリが生息しています。
その中でも、特に住宅被害が多いのは
「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。
ヤマトシロアリの住宅被害は、主に「床下」ですが、
イエシロアリの住宅被害は、「小屋裏を含めて家全体」に及ぶことがあります。
つまり、
イエシロアリ被害の多い福岡県では、
シロアリによる家屋損傷のリスクが大きいため、
福岡県はシロアリ対策を行う重要性が高いのです。
皆さんがシロアリ対策の重要性を認識してシロアリ被害を防げるように、
まずは、
「福岡県のイエシロアリによる住宅被害の恐ろしさ」について知っておきましょう。
福岡県のシロアリ対策の重要性を知ろう
冒頭でお伝えした通り、
福岡県には主に2種類のシロアリが生息しています。
その中でも、
イエシロアリと呼ばれるシロアリは、
数十万頭もの大家族で”常に餌となる場所”を探して集団生活をしています。
一たび、このイエシロアリに”餌場”と思われると、
その数十万頭もの数の大群で、大切な我が家を襲ってきます。
シロアリ被害には3つのリスクが生じます。
居住の安全性
耐久性・耐震性への影響
シロアリ被害を長い間放置しておくと
耐久性、また被害部位によっては耐震性の低下に影響を及ぼしてしまいます。
シロアリは木材内部を食べていきますので、
被害を放置しておくと、上の写真のように耐久性を失ってしまいます。
その部位が建物の構造上、主要な柱であれば、当然、地震などの自然災害時での耐震性への影響が否めません。
家計の経済性への影響
修復にかかる費用が高くつく
シロアリによって被害を受けると
その部位によっては足場や壁の解体等の付帯工事が必要となって
修復のための費用が数百万円と高額になることがあります。
資産価値が下がる
シロアリ被害に遭うことで
住宅の資産価値としての評価に影響してしまいます。
シロアリ対策の必要性
シロアリ被害は、「初期段階で気付くことが難しい」
シロアリは、どこから家の中に侵入をしてくるかというと、
ほとんどの場合で、地中から基礎の立ち上がりや玄関の柱などの立ち上がりに「蟻道」と呼ばれる通り道を作って侵入してきます。
加えて、シロアリは木材の内部を穿孔して加害していき、
光や空気の動きを嫌うため、私たちの生活空間に現れることがなかなかありません。
そのため、私たちの普段の生活の中では
シロアリ被害はある程度の被害が進行して、「羽アリ」となって出現するなどでないと気付くことができません。
シロアリはコンクリート基礎でも侵入してくるから大変!
シロアリはコンクリートのつなぎ目や配管の立ち上がりなどの
僅かな隙間から侵入をしてきます。
築5年未満のべた基礎であっても、シロアリ被害の事例はあります。
まとめ
福岡県は、建物に重大な被害を及ぼすことができるイエシロアリが生息しています。
イエシロアリは建物全体を加害する能力があり
その被害を放置しておくと、
柱や土台の耐久性が弱くなり、自然災害時などの「居住の安全性」や修復費が高額になったり、
住宅の資産価値が下がるなど「家計への負担」に影響を及ぼしてしまいます。
ところが、
シロアリ被害は普段の生活では気付くことが難しく、
被害がある程度進行してからでないと気付くことができません。
そのため、シロアリが家に侵入してこないように、「シロアリ予防工事」を行っておくこと重要なのです。