先日、大手中古車販売業者の不正が社会問題となりましたが、
どのような業界でも「悪徳業者」と呼ばれるような
お客さんに不当な金額を請求したり、不正な業務を行う業者はいます。

シロアリ駆除業界では20年ほど前から
あまり良くないイメージを持っている方が多くいます。

その背景は、一昔前に、悪意のある訪問販売の業者が床下換気扇などを商品として、
突然家にやってきて無理やり売るなどでのトラブルが多く、テレビや新聞でも報じられたからでしょう。

その後、法律の取締りもあって、以前よりは訪問販売業者は少なりました。

現在では、
真面目にやっているシロアリ駆除業者がほとんどなのですが、
やはり一部では「人を騙す」業者もみられます。

シロアリ駆除詐欺
2018年11月6日 中日新聞しずおか 夕刊より

逮捕容疑では、十四人は三~八月に共謀し、静岡市駿河区の無職男性(82)ら十二人の高齢者宅で、「床下の湿気がひどく工事が必要」などと言い、契約書など必要書類を交付せず、うそを言って契約したとされる。

十四人は実体のない会社を名乗り、高齢者を勧誘していた。過去に床下工事をした家庭の名簿を業者から購入し、複数のグループに分かれて県内外で活動していた。

十二人の被害者は六十~九十代で、うち十人が静岡県内在住。それぞれ五万~二百八万円を工事代金として支払った。

押収したパソコンから数千~数万件規模の名簿が見つかり、容疑者らが名簿をもとに高齢者宅を訪問し、過去に工事をした業者を装っていたことが分かっている。

引用元:中日新聞しずおか

これは、実態のない会社で高齢者を狙った「刑事事件」で警察が動くような極めて悪質性の高い事件で極端な事例ですが、
詐欺とまではならなくても、
未だに一部には、自分本位の考え方の業者も存在します。

お金を得るためなら手段を選ばない自分本位の業者に依頼をして後悔しないように
悪質なシロアリ業者の手口について知っておきましょう。

悪質なシロアリ駆除業者の手口を知っておこう

悪質な業者の特徴は、「会社の実態がない詐欺業者」と「売上第一主義の迷惑業者」に分けることができます。

前者は、高齢者などを狙って高額な契約をしてまともな工事をしない詐欺業者ですので、もしも被害にあった場合は警察への被害届をして動いてもらってください。

後者の「売上第一主義の迷惑業者」の場合は、不要な商品を執拗に勧めてきたりと、付帯商品や追加販売などでの契約を主軸にし、会社の売上目標の都合で商品を押し売りしてくる業者です。

特定商取引法に違反している場合や明らかに悪質な場合では消費生活センターへの相談して返金(契約解除/クーリングオフ)してもらうことも可能ですが、

合法である限りは、うっかり契約をして後で後悔をしても、泣き寝入りするしかないでしょう。

そのため、依頼をする業者も誤らないように注意をする必要があります。

悪質業者を避けるためには?

突然やってくる業者は家に入れない

詐欺業者や悪質な訪問販売業者の特徴として、
「以前に工事を行った」「近くでシロアリ工事をやっている」などの口実で家に上がり込み、
床下の点検を行おうとします。
詐欺業者の中には、訪問販売業者の名簿をもっていて狙い撃ちで来ていることもあるようです。
詐欺業者の多くは、突然やってくることが多く、トラブルの原因となりますので
当然やってくる業者には床下は点検させてないようにしましょう。

ネット検索で上位に表示される「有料広告」の注意

インターネット上では、様々な業者を探すことができますが、
上位に表示されている有料広告の中には、
悪質な業者が紛れていることがあります。

害虫駆除業者の相談

兵庫県ホームページより

上記は兵庫県のホームページより抜粋・引用したものですが、
害虫駆除の消費者相談は全国的にみられます。

国民生活センターHPより

国民生活センターHPより

その中で、料金の安さやインターネットで上位に表記されているというだけで業者を決めると、
中には悪質な業者に依頼をしてしまったということも多くみられているようです。

今年は長引く暑さの影響でハチが大量に発生したこともあり、先日はハチ駆除でボッタクリ被害が多発していることについてテレビで報道をされていましたが、
テレビの報道の被害者の声やネット上の情報を照らし合わせると、
ネット検索で上位に表示される「有料広告」に紛れていた悪質業者に依頼をしてしまう傾向が強いようです。

上位に表示されている
「有料広告」に紛れている悪質業者に注意しましょう。

ネットの仲介サイトやおススメサイトの注意点

インターネット上には、直接的に工事を提供する業者ではない広告会社によるホームページが多くあります。

例えば、シロアリ〇〇番、シロアリ〇〇隊などのホームページを見た時、
ホームページを運営をしている会社は、工事者ではなく、業者の取次を行うだけのようなことがあります。

サイトを運営する会社は、広告を作ってPRすることを仕事にしているので、すごく見栄えの良いホームページであることがほとんどですが、
実際に、見積もりに来て、契約先となり、工事をする業者は、まったく別の業者になります。

しかしながら、マッチングサイトの多くは、安い料金表記の中から施工業者に仲介サイトに支払う高い手数料が発生するため、業者側からすると採算をとることが難しく、
紹介された業者が薄利の中で採算をとるために、追加販売を行うことを前提としていることがあり、後々に大きな出費となり後悔するようなケースがみられます。
さらに、仲介サイトは、シロアリ駆除業者についての知識がない上に、工事契約に対して責任を負わないため、中には悪質業者を紹介されてしまっているケースもあり、近年のインターネット上の広告では、仲介サイトからの紹介業者によるトラブルもみられます。

また、これらの仲介サイトをお勧めしているお勧めサイトや比較サイト、ランキングサイトは、アフィリエイトと呼ばれる、課金型広告ですので、
情報の中立性に欠けていることを認識しておきましょう。

悪質業者の営業スタイル

不安を煽る

詐欺業者は、このままにしておくと、「家が倒れる」など
過剰に不安を煽って契約をしようとする傾向があるようです。

大幅な値引きで「今なら」と即決を求める

突然、大幅に値引きを行って「今なら」と言ってくる業者も注意が必要です。
悪質な業者は会話が巧みなことが多く、
大幅な値引きで「今だけ、あなただけのお得感」を作り、その場で契約をしてもらうための動機を作ろうとする傾向があります。

断りにくい状況を作ろうとする

自分都合の悪質な業者は断ってもなかなか帰ろうとしません。
断ってもなかなか帰らない・・根負けするまで居座ろうとするタチの悪い業者もいます。

「検討する」「今回は断る」 と伝えると、

「上司に頼んでみる」と電話をするふりをして、
「これだけ値引きができました」と話を戻して、
断りにくい状況を作ることをマニュアル化している業者もいるようです。

工事中や工事の後に他の商品を執拗に勧めてくる

初めから、
後から他の商品を売ることを前提としている業者もいます。

工事中に、

「台所の湿気が多いから、
床下換気扇や床下調湿材を設置した方が良い」

毎年点検に来るたびに
「耐震金物をつけませんか?」「追加で床下調湿材を撒きませんか?」
など色々な商品を売りつけようとする業者もいます。

悪質業者への依頼を防ぐためには

当サイトの他のページでも掲載していますが、
悪質業者への依頼を防ぐために効果的なのは、

「見積もりに来たその日に契約をしない」ことです。

工事を依頼するのにその場で決める必要はありません。
後で、冷静になってゆっくり検討すれば良いのです。
もしも、「今ここで決めてくれ」と迫ってくるようであれば、
その業者は、「今決めてもらわないといけない事情がある」ため
依頼をしてはいけない業者の可能性が高いでしょう。

「業者の言っていることが本当かな?」と思うことがあれば、

もう1社に見積もりを依頼してみて
双方の意見を照らし合せてみることも一つの方法です。

悪質業者の消費者被害を防ぐための当社の取り組み

一般的にマッチングサイトを運営する会社は、インターネット広告代行業を本業として利益を得ており、施工業者からの手数料がなければ会社を存続させることができません。どの業者も規模の拡大(=施工業者からの手数料の拡大)を目的としているため、市場のバランスが崩れて、施工業者の利益が得られずに消費者に不利益が被る結果に陥りやすい特徴があります。

一方、「駆除の匠」を運営しているマーケットイン合同会社は、害虫駆除施工で会社の経営がすでに成り立っている業者です。つまり、施工業者からの手数料がなくても事業を存続させることができます。
「駆除の匠」は、施工業者の専門的な立場から、近年のインターネット上でみられる消費者トラブル、仲介サイトやアフィリエイトサイトが濫立したことによる施工業者の品質の低下を防ぐことを目的として運営をしています。

施工業者の取材例:https://kujyomaster.com/shiroari/tomei

社会的貢献活動

業者不安によるシロアリ被害の放置の早期解決のきっかけになることを目的に社会的貢献活動にも積極的に活動をしています。

災害避難所のシロアリ駆除特別施工

避難所の特別施工

寄付金等による感謝状

社会的貢献活動

社会的貢献活動

監修

稲葉

福岡県出身・駆除の匠開発チーム
所属:西日本シロアリ防除 / マーケットイン合同会社
資格:しろあり防除施工士・木材劣化診断士・ペストコントロール1級技術者