現在、光触媒として使われている成分は、酸化チタンと酸化タングステンの2種類です。
光触媒は、紫外線が照射する環境でなければ、触媒効果が発揮されないため、
室内の光でも触媒効果出るように白金などの助触媒が加えられている製品が出ています。
また、光のないところでも殺菌、防カビ効果のあるように、銀や銅など抗菌作用のある成分が加えられています。

光触媒

酸化チタン

塗料、印刷インキ、製紙、プラスチックなど広く使われています。
ナノ酸化チタンは紫外線遮蔽を目的とした化粧品や光触媒などの分野で活用されています。

酸化チタンには、ルチル形、アナターゼ形、ブルカイト形の3 種の結晶形態があります。工業的に利用されているのはルチル形とアナターゼ形の2種類です。

政府は4月17日、フランス独自の規制として、2020年1月1日からナノマテリアルである二酸化チタン(TiO2/E171)を含む食品の市場投入を禁止すると発表した。

二酸化チタン(TiO2/E171)は、EUでは食品添加物(白色着色料)として認可されており、チューインガム、歯磨き粉、日焼け止めクリームなどの食品、化粧品、医薬品に使用されているが、食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、二酸化チタンがナノ粒子のため生体組織を通過しやすく、発がん性物質の可能性があるとしている。引用元: 日本貿易振興機構

(1)実用面からみた安全性
白色顔料として実使用されて約 100 年、ナノサイズが使用されてから約 40 年経過しますが、明らかに「酸化チタン(ナノ酸化チタンを含む)」が原因と断定できる健康被害の報告はありません。
(2)文献や論文調査結果からみた安全性
・発がん性 ; 十分な情報は得られていません。
・経皮吸収 ; 安全と考えられます。
・経口ばく露 ; 現時点では健康影響は心配ないと考えられます。
・吸入ばく露 ; 現時点では生体影響は心配ないと考えられます。
以上のことより、日本酸化チタン工業会と致しまして、現段階では酸化チタン(ナノ酸
化チタンを含む)は安全上問題は無いものと考えております。
しかしながら、安全性に関する研究データは絶えず更新されていくものであり、日本酸
化チタン工業会としましては、ご使用される皆様の不安を払拭するために今後とも情報収
集と検証に努めて参ります。
なお、酸化チタンは銘柄によって特性等が異なりますので、ご使用の際には該当品の SDS
を必ずお読みください。
引用元: 日本酸化チタン工業会

光触媒ハイブリッド銀チタン Kilays(キレース) / キノシールド/ 光触媒コーティングTio2 /

酸化タングステン

酸化タングステン単体では、酸化チタンより触媒効果は劣りますが、白金を加えることで、非常に高い触媒効果を発揮することが分かっています。

メディカルナノコート / ルミネクスト / 東芝ルネキャット

その他の成分

白金(プラチナ)

光触媒に白金を加えることで、触媒効果が高まることが分かっています。
また、白金には抗菌作用があります。

銀イオンには抗菌作用があるため、様々な日用品の抗菌剤として用いられています。

銅は、強い殺菌・消毒作用を持つ金属として有名です。

セレン

セレンも抗菌作用があるため、光触媒の製品に用いらています。

アルコール

アルコールが含まれる製品もあります。

精製水

光触媒の原液を希釈するために使われます。