抗菌

光触媒には、抗菌作用があることが実証されています。

抗菌という言葉は、「滅菌」「殺菌 」「消毒」「静菌 」「除菌」など、すべてを意味しているため、人によって理解が異なりますが、光触媒の抗菌とは、その仕組みから「除菌」、「減菌」、「殺菌」の意味合いが合うように思います。

細菌を死滅させる方法には、低酸素や温度によって細菌が生きれない環境を作る物理的防除法と薬剤の毒性によって細菌を死滅させる化学的防除法がありますが、室内での除菌、減菌、殺菌などでの抗菌作業には、有機系・無機系の薬剤を用いて細菌を死滅させる化学的防除法による殺菌が一般的です。
例えば、有機系には、アルコールや次亜塩素酸水などが、無機系では銀、銅、亜鉛など殺菌作用のあるものが広く使われています。

一般的な化学的防除法による殺菌では、同じ薬剤を使い続けると、「病原体に耐性(抵抗性)がついて薬が効かない」ということがありえます。

例えば、近年は、耐性のある細菌が確認されており、代表的な例であれば、メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などによる院内感染、病原性大腸菌などによる集団食中毒が挙げられます。

このように一般的な化学的防除法による殺菌では、有効性の一方で、薬剤耐性による弊害もみられます。

一方で、光触媒は、※電子の移動によっておこる酸化分解によって細菌を死滅させるため、そのメカニズムから薬剤耐性というものが考えられません。

室内の実環境においては、光触媒自体は紫外線が照射される環境でなければ酸化分解が起こらないため、金属の有する殺菌作用を組み合わせることによって、暗所でも細菌の増殖を抑え、光の照射されることによって、完全な殺菌効果が期待できるように製品化されています。

光触媒は、一般的な抗菌剤で使用されている有機系の薬剤や金属系のイオンとは全く異なるメカニズムで、薬剤の毒性によって死滅させるのではなく、有機物(細菌)そのものを分解することが大きな特徴です。

同じ化学的防除法であっても、光触媒は物理的なメカニズムによって、抗菌作用を示しているのです。

※酸化チタン光触媒や酸化タングステン光触媒に、紫外線が当たると、電子の移動によって正孔が生じ、表面の吸着水等と反応してOH一から電子を奪うために、OHラジカルなどの活性酸素種が発生します。電子を奪われたOHラジカルは、強力な酸化力を持つ一方で自身が安定化しようとして近くの有機物(細菌を含む)から電子を奪います。電子を奪われた細菌などの有機物は結合を分断され、最終的には二酸化炭素や水となり大気中に発散していきます。

参考:光触媒皮膜による抗菌作用 とその効果―酸化チタン皮膜と酸化亜鉛皮膜 ― 山 口 靖 英*

抗ウイルス

光触媒は、様々なウィルスに対して効果が確認されています。
ウィルスも有機物であるため光触媒が酸化分解してくれるためです。
現在のところ、新型コロナウィルスでの実証試験データはありませんが、
新型コロナウィルスと同様の構造を持つインフルエンザウィルスでの効果は認められています。

光触媒は、実証試験にて以下のようなウィルスの効果が確認されています。

ネコ腸コロナウイルス

猫コロナウイルスは、日本でも多くの猫が保有しているウイルスで、多くの場合、病的な症状を起こすことのないウイルスです。
しかし、コロナウイルスは、稀に下痢などの消化器症状を起こすことがある他、感染した猫の一部が「猫伝染性腹膜炎」という致死率の高い病気を発症することが知られています。引用元: 猫との暮らし大百科

A型インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルス(図)にはA,B,Cの3型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型である。A型とB型ウイルス粒 子表面には赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という糖 蛋白があり、これらが感染防御免疫の標的抗原となっている。 とくにA型では、HAには15種類、NAには9種類の抗原性の異なる亜型が存在し、これらの様々な組み合わせを持つウイルスが、ヒト以外にもブタやトリなどその他の宿主に広く分布している。(D型は家畜へのみ感染) A型インフルエンザでは、数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られるが、これは突然別の亜型のウイルスが出現して、従来の亜型ウイルスにとって代わることによって起こる。これを不連続抗原変異(antigenic shift)という。
引用元: NIID国立感染症研究所

ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替評価ウイルス)

ネコのかかる代表的な呼吸器感染症の1つであり、初期には高熱やくしゃみ、鼻水やよだれを垂らす、食欲減退などの症状を起こす。症状が長引くと舌や口に潰瘍が出来たり、口内炎が出来るときもある。また潰瘍や口内炎の二次感染として肺炎を起こし、最悪の場合死に至る。
引用元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アデノウイルス

アデノウイルス科(Adenoviridae)は、二重鎖直鎖状DNAウイルスで、カプシドは直径約80nmの正20面体の球形粒子をしており、エンベロープは持たない。アデノウイルスは感染性胃腸炎、ライノウイルス等とともに、「風邪症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つである。

アデノウイルスには51種類の血清型および52型以降の遺伝型があり、A~Gの7種に分類される
引用元: アデノウィルス

ライノウイルス

大人のカゼの2分の1から3分の1は、ライノウイルスが原因だとされています。このため欧米では、ライノウイルスのことを(鼻)カゼウイルス( common cold virus )と一般では呼ぶ場合もあります。ライノウイルスによるカゼは、一年中見られますが、特に春と秋に多く見られます。RSウイルスやインフルエンザウイルスが暴れまわる冬には比較的少ないです。

ライノウイルスは、鼻、のどといった上気道の炎症をおこします。ライノウイルスは33度でしか増殖しないとされ、そのため通常ライノウイルスによる炎症は上気道に限局されます。潜伏期は短く1-3日です。頭痛・のどの痛み、鼻詰まり、くしゃみが起こります。
引用元: 横浜市ホームページ

ウィルスは、人の手を介して様々な場所に拡がっていくため、ドアノブなど頻繁に接触する箇所を光触媒コーティングをしておくと良いでしょう。
また、会話中や咳、くしゃみによって飛沫したウィルスの大半は、床へ落下するため、カーペットや畳を光触媒コーティングしておくと、抗ウィルス対策に効果的です。空気中には目に見えない細菌やウィルスが浮遊していますが、室内の空気の対流によって、細菌やウィルスが光触媒コーティング面に接触すると酸化分解されるため空中浮遊菌が減少します。抗菌抗ウィルス対策には壁や天井など室内全面を光触媒コーティングしておくことが最も効果的です。

防臭

光触媒は、臭いの原因となる有機化合物を酸化酸化分解してくれるため、室内の壁や天井に光触媒コーティングを行うことで防臭効果が期待できます。

防カビ

光触媒は、有機物であるカビの菌を酸化分解するため、防カビ効果があります。
(但し、光触媒には、目に見えるまで繁殖したカビの菌を酸化分解する力はありません。)

防汚

光触媒を塗付した面は水をはじかずに拡がる超親水性と呼ばれる効果があります。
光触媒は 超親水性の作用によって、光が当たると、薄い水の膜を張り湿った状態となります。さらに、シリカによるおうとつに水が溜まり湿った状態となるため、静電気が流れにくくなります。(帯電防止機能)その結果、光触媒コーティングを行った面は塵や埃がつきにくくなるのです。

シックハウス対策

光触媒は、室内から出る様々な化学物質を酸化分解してくれます。

シックハウスとは?

家を建てた時の建材や家具からでる化学物質、ダニやカビなど住居内での空気汚染が原因で、様々な健康障害が生じることを「シックハウス症候群」と呼ばれています。近年の住宅の高気密高断熱化によって新建材と呼ばれる化学物質を多く含有した建材が多く用いられるようになり、室内環境が化学物質によって汚染され、住む人の健康に悪影響を及ぼすことが問題となっています。

シックハウスの症状

■目・・痛くなる。目やにが出る。チカチカする。
■鼻・・むずむずする。くしゃみがでる。鼻水が出る。
■頭・・頭痛がする、集中力が低下する、物忘れが多くなる
■体・・食欲が出ない、倦怠感、脱力感、冷え、じんましん、吐き気、だるい、イライラ、キレやすい、肩がこりやすい
■口・・よく口内炎ができる、のどのイガイガ、痰がからむ、

など、シックハウスの症状は人によって様々です。

家の新築や引っ越しをしたばかりでこのような症状が出た時は、注意をしましょう。
家から出たら症状が軽くなるなけども、家に戻るとまた症状が出るようなときは、室内環境に原因が疑われます。

シックハウスの原因

建材から揮発する化学物質

住宅の高気密化などが進み、化学物質を含有した建材が多用されています。
壁紙、接着剤、合板、塗料などあらゆる建材から揮発する化学物質によって室内空気は汚染されます。

家具などから揮発する化学物質

室内のインテリア、カーテンや絨毯などの家具も接着剤や防虫剤などの化学物質を含んおり、揮発するため、空気が汚染されます。

ダニ・カビ

換気が不十分な高気密住宅では湿度が高くなりがちです。
結露も起こしやすく、細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。
カビ、ダニは、アレルギーの原因となり健康に悪影響を与えます。

生活用品から発する化学物質

日常的に使用している、スプレーや防虫剤、暖房器具、化粧品やタバコも化学物質を発生しています。

光触媒を室内全体にコーティングすることによって、このような私たちの生活の身近にある化学物質を、分解して無毒化し、クリーンな空間にしてくれます。

このように、有機物を分解する光触媒には様々なメリットがあります。

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