「すべての物質は毒であり、毒でないものはない。毒と薬を分けるのはその用量である。」という有名な言葉があります。

これは、薬剤を扱う防除業者であれば肝に銘じて置かなければいけないことです。

ビタミンなど、人間の体に必要な「栄養」と呼ばれるものも、過剰に摂取すれば、健康に悪影響があります。

水は無害と認識し、水の飲みすぎて亡くなった事故もあります。水でさえ飲みすぎると人は死んでしまいます。

つまり、世の中に毒性のないものはなく、安全かどうかと決めるのは、その量なのです。

この言葉は、光触媒コーティングにように薬剤を人が生活をする居住空間に塗付する業者であれば、なおさら理解をしておかなければいけません。

ところが、インターネット上の光触媒の広告では、「100%無害」と言い切る業者が多く見られます。

光触媒(酸化チタン)は「無害」「食品添加物」だから大丈夫だと。

その認識のせいか、作業者が保護メガネや防毒マスクもせずに施工を行っている写真をよく見かけます。

作業者が日常的に体内に薬剤を蓄積することで発症する病気のリスクについて考えていないためでしょう。
酸化チタンは体に蓄積されないという意見もありますが、全ての人が吸収した物質を体の外に100%排出できるのでしょうか。

事業者は、万が一を考えて、従業員が、毎日、呼吸器官や皮膚や粘膜などから体内に薬剤を摂取し、蓄積されることによって人体に害を及ぼすことがないように安全性を考えた施工方法を指示しなければいけません。
製造元は、様々な安全データを提示してくれますが、全ての健康リスクについて実証している訳ではないからです。

当社は消毒業を行っている光触媒施工店ですが、

害虫駆除業者でも、薬剤散布の認識の違いによる施工方法は二つに分かれます。

虫一匹いなくなるほど大量の薬剤を手あたり次第に散布する業者と

施工の目的を考え、環境や居住者の安全性を考えた薬剤処理を行う業者です。

当社は後者の施工業者です。

当社の光触媒コーティングにおいては、科学的データに基づき人体に直接的影響のない濃度まで薄めた光触媒溶液を、依頼者の目的や環境等を考えて、さらに濃度や塗付量を調節し、施工を行います。

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/132/3/132_3_319/_pdf/-char/ja