夜中に屋根裏でガタガタと動物の音が・・
屋根裏に棲みつく害獣の1つにハクビシンがいます。
ハクビシンは、一見、タヌキのような見た目ですが、生物分類上は、食肉目ジャコウネコ科ハクビシン属とネコの仲間とされています。
顔の中央上部辺りに白い一本筋が入っていることがハクビシンの見た目で大きな特徴です。
ハクビシンの侵入を放置しておくと、溜め糞によって天井板にシミが出たり、腐れによって張り替えが必要になることがあります。
また、ダニやノミの発生や様々な病原菌が屋根裏に持ち込まれるため、アレルギーの原因となったり、特に抵抗力の低い小さなお子様やお年寄りが住む家は様々な感染症の原因となるため注意が必要です。ペットに危害を加えることもあります。
ハクビシンの建物の侵入対策は、労力や危険性を考えると専門業者に対策を依頼することが望ましいでしょう。
もしも、自分でハクビシンを捕獲しようと考えている方は、以下のことに注意をしてください。
自分でハクビシンを捕獲する時の注意点
(1)自治体の許可を得る
ハクビシンは、在来種か外来種かはっきりとしていないため、外来生物法に基づく特定外来生物での駆除対象にはなっていませんが、鳥獣保護法で狩猟鳥獣に指定されています。そのため、ハクビシンを勝手に捕獲することはできません。
ハクビシンを自分で捕獲するには、お住まいの自治体に問い合わせをして、民家の床下や屋根裏に巣を作ったり果樹園を荒らすなどの実害を理由とした許可をもらう必要があります。
(2)捕獲する
ハクビシンを捕獲するには、箱わなを購入して設置する必要があります。
箱わなの中に、唐揚げや手羽先などを入れて、ハクビシンが出入りする屋根裏などに仕掛けると良いでしょう。
箱わなのサイズは、ハクビシンの身体が入る大きさで中型以上を用いましょう。
保護具を着用しましょう
ハクビシンは、見た目の可愛さとは反して非常に狂暴な動物です。
捕獲されて興奮状態のハクビシンが噛みついてくる可能性があります。
野生獣は、様々な病原菌を持っている可能性があるため、捕獲した際には必ず、手を保護する厚手の手袋を着用しましょう。
捕獲後は殺処分が必要です
ハクビシンは、狩猟鳥獣に指定されているため、捕獲後は、殺処分することが義務つけられています。
事前に、捕獲した後についても、自治体、保健所に相談をしておきましょう。
さいごに
鳥獣保護法の狩猟鳥獣に指定されているハクビシンの捕獲は、法律の下で適正に行う必要があります。
ハクビシンを捕獲するのではなく、ハクビシンを追い出し、屋根裏などの侵入口を塞ぐ対策方法もあります。
捕獲の前に追い出しを試してみるのも良いでしょう。