畑を荒らしたり家畜を襲ったり、悪臭による被害を及ぼすなど、イタチは様々なデメリットをもたらす害獣です。

しかし、そんなイタチによる被害に悩まされていても、いざ業者に駆除を頼むとなるとそれなりに費用がかかってしまいます。

そのため、出来る限り自分でイタチ駆除をして費用を浮かせたいと考える方も少なくないと思いますが、イタチを自分で駆除しようとするのは面倒な手間が多い他、リスクもあるため避けた方が得策です。

今回は、自分でイタチ駆除をする際の問題点についてご紹介していきたいと思います。

イタチ駆除を業者に依頼するメリット

イタチは勝手に駆除してはいけない

まず前提として、イタチは害獣ではありますが鳥獣保護管理法によって保護されているので、勝手に駆除するのは禁止されています。

鳥獣保護管理法では「第八条.鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。」とあります。そのため、イタチに限らず基本的に全ての生物は勝手に駆除したりしてはいけないのです。

鳥獣保護管理法にも例外があり、生活に悪影響を与える害獣を駆除するのは可能となっていますが、それでも勝手に駆除していいわけではなく、自治体に申請をして許可を取らなくてはいけません。(例外として、ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなどは衛生上大きな害があるため許可なく捕獲や殺処分をしても問題ありません。)

また、許可もすぐに降りるわけではなく、認められるまで時間がかかるというのも問題点です。

オスとメスで対応が変わってくる

さらに厄介なことに、イタチの駆除はオスとメスで対応が変わってきます。

というのも、オスは許可を取れば自分で捕獲・駆除することが可能ですが、メスは捕獲・駆除することが許されていません。

そして、専門的な知識がない方の場合イタチのオスとメスを見分けることは困難ですので、「オスだと思って駆除しようとしたらメスだった…」ということも往々にしてあります。

こうした法律面での難解さや手続きの煩雑さも、イタチ駆除を自分で行うことの問題点となります。

イタチと至近距離で接するというリスク

イタチ駆除の許可を取ったとしても、問題点はまだ残っています。それは「イタチと至近距離で接する」ということです。

イタチを自分で駆除する場合は、主に罠を設置して捕え、その後放獣するか殺処分するという流れになります。(多くの自治体では、捕獲者が責任を持って処分するという方針です。)

イタチは非常に気性が荒い生物ですので、捕獲したからと言って油断していると殺処分や放獣する際に襲いかかられて負傷してしまう危険性もあります。

さらに、イタチは狂犬病など様々な病気の菌やウィルスを持っていることが多いため、怪我だけではなく病気にかかってしまうリスクも無視出来ません。

また、放獣する場合、イタチは自分の棲家に執着する習性があるため家の近くで放獣してしまっては無意味ですし、車で山中まで運んで放獣しようとしても、車内で強烈な臭いを発する分泌物を出されて悪臭が取れなくなってしまうなどの被害に遭う可能性もあります。

最後まで全く油断出来ないのがイタチという生物です。

駆除・捕獲に失敗すると警戒心が高まる

イタチ駆除を自分で行うのが難しい理由として、駆除や捕獲に失敗する度に警戒心が強くなり、より捕まえにくくなってしまうというのがあります。

イタチは元来警戒心が強く、学習能力も高い動物なため、闇雲に捕獲しようとして失敗するとどんどん捕まえにくくなってしまいます。

そのため、イタチの駆除・捕獲は如何に警戒心が薄い段階で捕獲するかというのがじゅうようですが、専門的な知識がない方の場合効果的に罠を設置したりするのは難しいでしょう。

まとめ

イタチの駆除・捕獲には許可が必要な上、怪我や病気、車などの汚損など様々なリスクが付きまといます。

そのため、無理に自分で駆除しようとせず、専門の業者に依頼をした方が安全・確実と言えるでしょう。

イタチによる被害にお悩みの方は、ぜひ最寄りの業者にご相談ください。