新型コロナはまだ治療法が確立されていないウィルスです。そのため、新型コロナに感染してしまってから治療によって完治するというのは中々難しいのが現状です。
そこで重要になってくるのが手洗いやマスクなどの感染対策、そして、自分自身の免疫力を高めることです。
今回は、免疫力を高める方法についてご紹介していきたいと思います。
免疫の2つの種類を知ろう
一言に免疫力と言っても、実際には2種類がありますので、まずはその点についてお話していきたいと思います。
人間には「自然免疫」と「獲得免疫」という2種類の免疫力があります。
自然免疫というのは元々人間の体に備わっている免疫力で、外部から侵入してきた細菌やウィルスなどを排除してくれる仕組みです。
こちらは幅広い種類の異物に素早く対応することが出来るというのが特徴です。
そして、もう一方の獲得免疫というのは、特定の異物に対して抗体を作って排除するという仕組みになります。
例えばインフルエンザなどのウィルスに感染して完治した場合、人間の体は次同じウィルスが侵入してきても大丈夫なように抗体を作ります。それが獲得免疫です。
予防接種なども、弱らせた病原菌を敢えて体に注入することでこの獲得免疫を作るというのを目的としています。
ただし、獲得免疫はあくまで次に特定の異物が侵入して来た時に機能するものなので、新型コロナのような治療法が確立していないウィルスに対しての活躍はあまり期待出来ません。重要なのは自然免疫の方と言えるでしょう。
自然免疫を高めるにはどうすればいいか？
では、体の自然免疫を高めるにはどうすればいいのでしょうか？次はその点についてご紹介していきます。
１：体を温める
免疫力を高める上で、体を温めるというのは非常に重要です。
私達の免疫力はおよそ36.5度くらいの体温で正常に動作するようになっており、仮にそこから体温が1度上がった場合、免疫力は5～6倍にも上昇します。風邪を引いた時などに体温が高くなるのは、体を熱くすることで免疫力を高めているということですね。
逆に体温が1度下がってしまった場合、免疫力は30%もダウンしてしまいます。
免疫力を高めるためにも
・温かい服装
・毎日の入浴
・適度な運動をする
などを心がけ、しっかりと体温が高い状態を維持していきましょう。
２：笑う
意外なことですが、笑うという行為は免疫力の高さにも影響してきます。
私達の体内にはNK（ナチュラルキラー）細胞という免疫細胞があり、これらは体内に侵入したウィルスや細菌を退治する役割を持っています。
笑うことで間脳に興奮状態になり、情報伝達物質である善玉ペプチドが分泌されます。この善玉ペプチドはNK細胞に結合し、その働きを活性化させる効果があるのです。
逆にストレスを感じるとNK細胞の働きは鈍くなってしまうので、こんな時代だからこそお笑いを見たり、自分なりの方法で笑う機会を増やすのが重要と言えます。
３：しっかりと睡眠を取る
良質な睡眠を取ることで副交感神経が活発になり、免疫力が高まるます。
そのため夜更しをしすぎず、毎日しっかりと睡眠時間を確保することが重要です。
また、スマホやパソコンの画面から出る光は眠りを促すホルモンである「メラトニン」の分泌を妨げてしまう効果がありますので、寝る前に布団に入ってスマホを見たりするのはやめた方がいいでしょう。
まとめ
今回は免疫力を高める方法についてご紹介させていただきました。
日々の生活習慣を改善することでも、新型コロナの対策をすることは可能です。
あなたもぜひ、今回ご紹介した知識を活用してみてください。