カビが生えやすい場所と言えば一般的にはお風呂場などのイメージがありますよね。
しかし、意外なことに衣服などを収納しておくクローゼットの中もカビが生えてしまいやすい環境であるということはご存知でしょうか?
クローゼットの中でカビが発生して、お気に入りの服にカビが生えてしまったら…。想像しただけでも残念な気持ちになってしまいますよね。
ということで、今回はクローゼットにカビが生えてしまう理由やその予防策などについてご紹介していきたいと思います。
何故クローゼットの中でカビが発生してしまうのか?
では最初は、どうしてクローゼットの中にカビが生えてしまうのか?です。
カビというのは基本的に高温多湿な環境で増殖してしまうというのはよく知られている話ですよね。
ではクローゼットの中はどうか?と言うと、実は結構その条件に当てはまっているんです。
まず、クローゼットというのは基本的に閉じられているので、中の空気が入れ替えられる機会が少ないです。そのため中に湿度や温度が籠もりやすくなってしまいます。
衣服が十分に乾いていない状態で収納してしまうと、そこに残った汗や水分が中に籠もってしまい、カビにとって都合の良い環境が出来てしまいます。
また、カビの栄養源となる物質が意外と多いというのも問題です。
クローゼットの中というのはホコリが発生してしまうことが往々にしてありますが、カビはこうしたホコリも栄養源にしてしまいます。
さらに、衣服に残った皮脂や皮膚片などもカビの栄養源になってしまうので、クローゼットの中は私達が思っているよりずっとカビのエサが多い環境なのです。
クローゼットにカビが生えてしまった時の対処法
では、クローゼットの中でカビが生えてしまった場合はどうやって除去していけばいいのでしょうか?その方法についてご紹介していきます。
1:クローゼットの中身を全部出す
まずカビ駆除の準備段階として、クローゼット内の衣服やカバンなどを全部外に出しましょう。
また、この際に出した衣服は全部天日干しをするようにするとよりカビ防止の効果が高まりますので、晴れた日にクローゼットのカビ駆除をするのがいいでしょう。
2:カビにスプレーを吹き付ける
次はカビに薬剤を入れたスプレーを吹き付けていきます。
ちょっとしたカビの場合は消毒用エタノールでも落とすことが出来るので、霧吹きに消毒用エタノールを入れて吹き付けます。
カビの程度が酷い場合は消毒用エタノールではなく、水で薄めた塩素系洗剤をスプレーにして吹き付けましょう。ただし、塩素系洗剤は刺激が強いので肌を露出しない服装をし、手袋とゴーグルを着けるようにしましょう。
スプレーを吹き付けたら、10分ほど放置しておきましょう。
3:乾いた布で拭き取る
スプレーを吹き付けて時間が経ったら、カビを乾いた布やティッシュ、キッチンペーパーなどで拭き取っていきます。
拭き取りに使った布にはカビ菌が付着していますので、気軽に処分出来るものを使用するのがいいでしょう。
その後、クローゼットの中をしっかりと乾かして完了です!
衣服に生えてしまったカビの除去法
クローゼットにカビが生えてしまうと、その中にある衣服にもカビが生えてしまう場合があります。
次は衣服にカビが生えた場合の対処法についてご紹介していきます。
1:消毒用エタノールを吹き付ける
衣服のカビを落とすのにも消毒用エタノールは活用出来ます。
まずは衣服のカビがついている部分に消毒用エタノールをしっかり吹き付けていきましょう。
2:酸素系漂白剤で洗濯する
消毒用エタノールを吹き付けたら、酸素系漂白剤を使って洗濯をします。
3:しっかりと乾燥させる
洗濯後はしっかりと乾燥させれば完了です!
クローゼットの中のカビの予防策とは?
では、そもそもクローゼットの中にカビが生えないようにするにはどうすればいいのでしょうか?次はカビの予防策についてご紹介していきます。
1:衣服をあまり詰め込みすぎない
まず重要なのは、クローゼットの中にあまり衣服を詰め込みすぎないということです。
クローゼットの中は密閉されていることが多いので風通しの悪い環境ですが、衣服をあまり多く収納しすぎてしまうとさらに風通しが悪くなり、湿気や温度が籠もりやすくなってカビが発生しやすくなってしまいます。
そのため、クローゼットの中にはあまり衣服を詰め込みすぎず、衣服同士の間に適度に間隔があるような状況を保つようにしましょう。
2:定期的に掃除と換気をする
前述の通り、クローゼットの中はホコリが発生しやすい環境となっており、そのホコリがカビの栄養源にもなってしまいます。
そのため、定期的にクローゼットを開き、中のホコリや汚れを掃除するようにしましょう。クローゼットを開くことは換気にもつながるので一石二鳥です。
ただし、雨の日に掃除をするのは逆にクローゼット内の湿気が増えてしまう結果になってしまうので、できれば晴れた日に掃除を行うのがいいでしょう。
また、クローゼットの中に扇風機などで風を送るというのも換気をする上では効果的です。
その他、特に事情がない場合は常にクローゼットを開いた状態にしておくというのも有効です。常にクローゼット内を換気することが出来ます。
3:衣服はしっかりと洗濯し、乾かしてから収納する
衣服に残った水分や皮脂などもクローゼット内でカビが生えてしまう原因になります。
そのため基本的なことですが、しっかりと衣服を洗濯して皮脂や皮膚片を洗い落とし、よく乾かしてからクローゼットに収納するように心がけることが重要です。
なるべくクローゼット内にカビの栄養源を持ち込まないようにしましょう。
4:カビの生えやすいものは上段に収納する
クローゼットのカビは下の方から生えてきやすい傾向があります。
そのため、クローゼット内の下の方に革製品などのカビが生えやすいものを収納していると、カビが増殖しやすくなってしまいます。
そのため、革製品などのカビが生えてしまいやすいものはクローゼット内の上段に収納するようにしましょう。
5:新聞紙をクローゼットの下段に置いておく
新聞紙をカバンなどの適度なサイズの入れ物に詰めて、クローゼット内に置いておくというのもカビ対策として有効です。
新聞紙がクローゼット内の湿度を吸い取ってくれるので、カビが生えにくい環境にすることが出来ます。
新聞紙というのは新聞を取っている人なら毎日貯まっていくので邪魔になりがちですが、こうして活用すれば無駄にならないのでいいですね。
また、湿気を吸った新聞紙を放置してしまうと、逆にその新聞紙にカビが生えて胞子をばら撒いてしまうことになってしまうので、こまめに取り替えるようにしましょう。
6:カビ防止グッズを活用する
市販されているカビ防止グッズを活用するというのも単純ですが効果があります。
クローゼット用のカビ防止グッズの中には、除湿効果があるものやカビ防止効果のある成分を散布するものなどがあり、効果も約1年間保つものもあるので便利です。
まとめ
今回はクローゼットにカビが生えてしまう原因や、クローゼット・お服のカビの落とし方。そしてクローゼットのカビ発生に対する予防策についてご紹介させていただきました。
お風呂場やキッチンと違ってクローゼットは水を扱う場所ではないので、カビが生えることはあまりないと考える方も多いと思います。
しかし、カビはふとした原因でどこにでも生えてしまうのが特徴ですので、クローゼットも油断は出来ません。
今回ご紹介した方法を活用して、あなたもクローゼットのカビ除去・カビ予防に取り組んでみて下さい。